ラオスで出された重い宿題
タイ・ラオス国境の取材を終え、メコン河を渡ってラオス側からタイへと戻る舟を待っていた時のこと。渡し場で、見慣れない果物が山積みになっていた。色は褐色、リンゴほどの大きさで、うぶ毛に覆われている。タイ人の同僚に聞くと、タイ語ではクラトーンと言うのだと教えてくれた。そして少し困ったように“no na…
View Articleアジア開銀新副総裁は「異例中の異例」
アジア開発銀行(ADB=本部マニラ)の首脳人事が話題になっている。四十年近い歴史を持つ同行で初めて女性が副総裁に就任。その出身国が人口六百万人足らずの小国ラオスである点でも、異例中の異例という人事なのだ。 当の女性はラオス政府のケンペン・ポルセナ前外務次官で、四月に財務・管理担当の副総裁に就任し…
View Article東南アジアの大河メコンをわがもの顔の中国
メコン川の流域開発が進んでいる。気前よく資金を提供する中国だが、上流のダム計画など悪評も数多く……。[バンコク発]中国南部、雲南省の西双版納タイ族自治州の州都、景洪。ここを流れる瀾滄江(メコン川の中国名)に面した港の出入国管理事務所には、スローガンを大書した大きな航路図が掛かっている。「構築文明走…
View Articleインドシナの山林国ラオスの小さな可能性
ほとんど報道もされなかったが、八月三日、日本とラオス人民民主共和国との間で投資協定が発効した。日本はASEAN(東南アジア諸国連合)の主要国との間で既に二国間投資協定(EPA=経済連携協定=を含む)を締結しており、事実上鎖国状態のミャンマーを除けば、ラオスだけが「未開の地」として残っていた。 ラ…
View Article中国のASEAN闊歩でまたカードを失う日本
中国の東南アジア諸国連合(ASEAN)への進出が加速している。ASEANといえば主要国では民間投資、後発のカンボジアやミャンマー、ラオスなどでは政府開発援助(ODA)で、いずれも日本が経済とインフラを支えてきた。だが、日本経済が低迷する昨今、政治面でも経済面でも影響力を拡大したい中国が豊潤な外貨…
View Article明治期の日本人が見たインドシナ半島の中国人たち
我が国と東南アジアとの関係を考える時、これまでも、これからも、その中心に見据えなければならないのは、やはり中国をルーツとする華僑・華人と呼ばれる存在だろう。「愛国僑胞」と呼んで彼らとの連係をテコに自らの経済建設を進めてきただけに、中国が彼らとの関係強化に腐心するのは自明のこと。「愛国僑胞」もまた…
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